2008年度の法人向けeラーニング市場規模は475億円~IDC調査
・IDCプレスリリース
・IDCレポート
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・japan.internet.com記事
IDC Japanが2009年5月25日に発表したレポートによると、2008年度の法人向けeラーニング市場規模は前年比7.8%増の475億円で、今後2013年まで年間平均成長率5.7%で市場規模が拡大し、2013年には626億円に達するという。
2013年までは市場は堅調に拡大するものの、大企業の多くはすでに何らかの形でeラーニングを導入済みであり、今後は市場は成熟に向かうと予想され、その中でベンダー各社もビジネスモデルを見直していく必要があるという。大きくは、人材育成コンサルティング等の上流に向かうか、ASP/SaaSモデル等でeラーニングシステムを低廉なコストで安定的に運用するための技術サービスに特化していくか、2つの方向があるだろうとのこと。
まさに同感。
eラーニングベンチャーの多くは社員数数十人という規模の中で、イントラ版LMSの開発、イントラ版LMSの顧客への導入、ASP版LMSの開発、ASPの運用、コンテンツ作成ツールの開発、レディメイドコンテンツの開発、カスタムメイドコンテンツの受託開発、更には人材育成コンサルティングまで手掛けちゃったりしている。どう考えても無理。一つひとつの製品・サービスが手薄になるのは目に見えている。
LMSの開発だけ、コンテンツの受託開発だけでは食べていけなかった過去があったから手を広げてきたのだろうけど、Web周りの技術革新がこれだけのスピードで起きてきている今、原点に立ち返って一つひとつ製品・サービスを磨き上げるべきなのではないだろうか。
Web2.0のサービスを家で職場で日常的に使っている人たちに対してWeb0.5レベルのサービスを提供するから苦情が来るのであって、それを「トップのガバナンスが足りない」だの「学習する組織風土がないからeラーニングが浸透しない」だの言ってごまかそうとしている場合ではないのですよ...
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